サスティナブルなものづくり_LWG認証レザーについて。

今回、LOTTADESIGN.でレザー(皮革)を扱うにあたり、サスティナブルなものづくりを行う、兵庫県たつの市のタンナーさん(皮革の製造)を見学させて頂きました。

たつの市や姫路市は皮革のタンナーさんが多く集まっていて、なめし〜染色が盛んな地域です。今回お伺いしたのは、日本で現在唯一の「LWG認証」を取得している皮革の会社です。

「LWG認証」について詳しく教えて下さいました。

【LWG認証とは】

Lather Working Groupの略称で、レザーに対する品質、安全性、環境への配慮等、啓蒙活動を行う国際団体です。2005年に設立され、現在は世界的な有名ブランドのほとんどが加盟しており、LWG認証を取得した製革業者の素材を扱っています。製革業者がLWG認証を受けるために、200種類以上に及ぶ規制物質の制限、工場設備、原料調達から最終工程までのトレーサビリティの基準をクリアしていく必要があります。

↑北米産の牛原皮。塩漬けにされた状態です。

副産物の牛原皮として最も品質の高い北米産のデイリーステアを扱っています。

ちなみに、動物愛護の観点では、子牛にあたるカーフやキップは取り扱っていません。

原皮は石灰液に漬け、毛や脂肪、汚れを取り除いていく準備作業(ビームハウス工程)の後、しなやかでコシのある皮革にするための鞣し(なめし)を行い、染色や風合い、型押しなどの仕上げ工程を経て1枚の革になります。

↑大きなドラムで革を染色していきます。染色に使用される水の消費量に厳しい基準が設けられており、クリアしています。

温度に影響されやすい染色工程は深井戸で一定の水温に保たれており、色の出方の誤差を抑えています。

↑加工の工程で出る粉末状の革も再利用されています。

 

 このような工程を経て出来上がった皮革は、革問屋さんに出荷されて行きます。

沢山の工程で丁寧に仕上げられたレザー。

ストーリーのあるレザーをメイドトゥオーダーで仕上げるシューズ。

お手入れしながら経年変化を楽しみつつ、愛着を持って履いていただけると嬉しいです。

 

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